【新唐人2015年05月21日】新唐人のニュース番組でもおなじみの時事評論家、夏小強(か しょうきょう)さんは、薄熙来事件から最近の反腐敗キャンペーンに至るまで、揺れ動く中共の政局を的確に分析し、海外の独立メディアに数多くの文章を発表しています。しかし最近、夏さんの文章が「重大な政治影響」をもたらしているため、執筆をやめないと、彼自身のみならず、中国にいる家族の身の安全も保障できないと、中共の国家安全部門から脅迫を受けています。
現在ヨーロッパ在住の夏小強さんは、2009年から中国の政局を分析する文章を数多く発表し、ネットユーザーによって広く転載されています。またこれまで、中国で抑圧を受けている反体制派作家たちにエールを送っていましたが、今回は自身が中共の脅迫に遭いました。
独立時事評論家 夏小強さん
「近日 鄭州市国家安全局の警官が兄を訪れ、私が海外の大紀元などのサイトに文章を発表し続ける場合、家族の生活に影響が出るだろうと警告しました。兄が経営する会社も閉鎖されることになり、永遠に出国できなくなり、子供の進学や就職も影響を受けると脅迫しました」
夏さんの兄を訪れた国家安全局の警官は、夏さんの文章が重大な政治影響をもたらしているため、中共外交部と国家安全部はすでに夏さんに対して行動を起こすよう指示していると警告されました。
独立時事評論家 夏小強さん
「当局は私に対して措置を採り、身の安全も保障できないと、両親を脅迫しました。両親は恐怖を感じ、涙を流しました」
夏さんが文章を書き始めて6年になりますが、国家安全部門から脅迫を受けるのは今回が初めてだそうです。最近の文章では、中共の反腐敗キャンペーンの根本的な原因の分析に重点を置いています。一方、中国国内でも、ミニブログで中共反腐敗キャンペーンの矛先は江沢民派に向けられていると分析した有名ブロガー「「華夏正道(かかせいどう)」と「越獄檔案(えつごくとうあん)」も今年2月、それぞれ逮捕されました。
独立時事評論家 夏小強さん
「私が思うには、これまで国安の勢力は曾慶紅が握っていました。数か月前に曾慶紅の配下で、国安部副部長の馬建が失脚しました。今も粛清は続いており、すでに曾慶紅にまで及んでいます。国安内部の曾慶紅の残党はきっと何らかの抵抗を見せるでしょう」
国際ジャーナリスト保護委員会は今年4月報告書を発表し、中共は世界で記者を最も多く監禁している政権であると批判しました。
アメリカ在住の人権派弁護士、葉寧(ようねい)さんは、最近機密文書を入手したことを明らかにしました。それによると、中共は公共知識人に対する集中取り締まりを計画しているそうです。
米国在住の弁護士 葉寧さん
「中共の機密文書によると、民衆に影響を与えるこれらの公共知識人に対する迫害をいかに行うか、すでに措置を取っています。このような粛清環境の下で、夏小強さんの家族は迫害を受けており、しかも連座です。彼らはこの種の専制を世界にまで拡散させています」
夏さんは、圧力には屈せず執筆活動を続けると堅い意志を示したうえ、中共当局には家族への妨害と脅迫をやめるよう呼びかけています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/05/21/a1198311.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/李)